ヤマトグローバルロジスティクスジャパンは9月13日、「ヤマトグローバルダイレクト」において、日本（下関港）と中国（蘇州太倉港）の間を運航する高速フェリーを利用したメニューを追加した。
新しいメニューは、日中間の高速フェリーを利用して日本全国と中国上海エリアを結び、ロールボックスまたはカートン（宅急便サイズ）単位で貨物を輸送するドア･ツー･ドアの一貫輸送サービス。最短5日のリードタイムを実現しながら、航空便よりも低コストで利用できる。
日本国内で複数の納品先に配送する場合でも、中国での発送前に送り状を貼付しているので、日本へ到着した後の送り状貼付作業が不要となり、リードタイムの短縮と作業コストの削減が可能になる。
輸送タイプはロールボックスと宅急便の2種類がある。ロールボックスでの輸送は、港における貨物の積卸し作業と梱包資材が不要となるため、輸送品質を保ちながら環境負荷の削減にも対応する。宅急便タイプでは、専用の送り状発行システムを利用することで、宅急便１個ごとの国際間の貨物トレースが可能だ。
料金体系は、ロールボックスパレット１個あるいはカートン1個単位のパッケージ料金となる。
具体例では、上海市から関東地区まで、複写機のトナーカートリッジを宅急便140サイズ（重量20kg、容積0.08立方メートル）30個で輸入した場合、航空便と比較して、リードタイムは1日プラスだが、コストは30％削減（17万円が12万円に）。
恒常的に航空輸送しているデジタル家電製品、通信機器、精密機器などのハイバリュー貨物や商品サイクルの短いアパレル関連商品の輸送に適している。また、納期遅れによるバックアップの輸送ニーズにもリーズナブルなコストで対応できる。
今後、大阪港－上海港のルートや、生鮮品など保冷輸送が必要な商品に対応したサービスを提供する計画だ。
