大日本印刷(DNP)は9月15日、工場の敷地内などへの車での入退場と、オフィスなどへの徒歩での入退場の管理が1枚で行える、入退場管理用マルチICタグカードを2種開発したと発表した。
同マルチICタグカードは、通信距離の長いUHF帯ICタグ用ICチップと通信距離の短い非接触ICカード用ICチップを搭載したXタイプに加え、通信距離の長いICチップと接触式の磁気ストライプを搭載したYタイプの2種類。
どちらのタイプも、通信距離の長いUHF帯のICチップを搭載したことによって、工場やオフィスの駐車場ゲートを通過する場合、車両に乗ったまま、マルチICタグカードをかざすだけで入退場が可能となる。
工場やオフィスなどの建物へ徒歩で入場する際には、すでに設置されているゲートシステムの仕様に応じて、カードをリーダーに近づける非接触式のXタイプか、カードを磁気リーダーに通すYタイプのいずれかを使用して、ゲートを通過できる。
新開発のマルチICタグカードは、すでに導入されている建物の入退場管理システムを生かしたまま、1枚のICカードで車両の入退場管理も導入することができ、コスト面で大きなメリットがある。