JFEシステムズは9月29日、同社と日本IBMの合弁会社であるエクサのJFEスチールとグループ会社向けアプリケーション開発・保守事業を会社分割によって、JFEシステムズに承継すると発表した。
来年の4月1日を効力発生日とする。将来的には物流企業やメーカーの物流部門、生産管理、品質管理など鉄鋼向け以外にも販売ターゲットを広げたい考えだ。
会社分割により、JFEシステムズの鉄鋼向けビジネス基盤が大幅に強化されるだけでなく、鉄鋼ビジネスを経験した人材・技術・ノウハウが一元化されることにより、これらを活用した先進システムの横展開が加速されるなど、将来に向けて鉄鋼向け以外のビジネスを拡大するうえでも、大きな力になるとJFEシステムズは見ている。
JFEスチールのIT業務は、同社と日本IBM、2社の合弁会社であるエクサの3社が連携している。2011年3月末にJFEスチールと日本IBM間で締結しているアウトソーシング契約が満了を迎えるにあたり、両社間で、JFEスチールの効率的なIT業務遂行のためには、アプリケーションの開発・保守業務を一本化することが効果的であると判断。
同社、エクサ、JFEスチール、日本IBMの4社間で具体的な検討に入ることで基本合意し、検討を進めてきた。
