関西国際空港は9月30日、医薬品専用共同定温庫の稼働を開始する。
<完成した医薬品専用共同定温庫>
フォーワーダーやエアライン、荷主がハンドリング会社を経由することによって、誰でも使用ができる形態とする共同上屋方式を採用する。ハンドリング会社は、キャセイ関西ターミナルサービス。
650㎡程度で20度定温に設定、100㎡程度で5度設定する。上屋内でのビルドアップやブレークが可能。コンテナ充電設備を20か所設ける。航空機への直接投降載が可能で、一時保管も可能(保税)だ。
完全な温度管理や医薬品専用への要望、温度記録の可視化など顧客ニーズがあるのに対して、輸送の現状としては対応できなかった。温度管理については、航空会社では、輸出上屋のみ温度管理が可能で、機側エリアでは不可能だった。
関西空港の医薬品の輸入額は2009年に4000億円を超え過去最高となった。