東レは9月30日、光学用フィルムの追加増産を決めたと発表した。
液晶ディスプレイ(LCD)の反射板、偏光板、タッチパネル用のポリエステル(PET)フィルム「ルミラー」と、表面保護用の自己粘着性ポリエチレンフィルム「トレテック」を中心に生産設備を増設し、2012年8月までに供給能力を増強する。
三島工場(静岡・三島市)と岐阜工場(岐阜・安八郡)、東レフィルム加工(東レ94.37%出資:TAF)中津川工場(岐阜・中津川市)、韓国TAK(東レ100%出資)亀尾工場を対象にフィルム生産設備の増設・改造を実施する。
2012年8月までに反射板、タッチパネル向けの供給能力を現有比倍増、偏光板と表面保護フィルムを5割増強する。韓国TAKでは、ベースフィルムに加えてフィルム加工設備も増設し、2012年1月までに加工能力を3割増強する。増産対応にともなう設備投資額は約220億円を計画している。