神戸製鋼所は12月2日、自動車用冷延ハイテンの需要増に対応するため、米国USS社との合弁拠点プロテックコーティング社に、自動車用冷延ハイテンの連続焼鈍設備を建設することにUSS社と合意した。
ここ数年、車体構造全体を強化するためには、車体上部に自動車用冷延ハイテンの採用を拡大したい、とのニーズが日系自動車メーカーを中心に強く、北米での供給メーカーが限定されていることから、プロテック社でも同品種の供給体制構築が大きな課題となっていた。
今回の合意で、神戸製鋼とUSS社はプロテック社で自動車用冷延ハイテンについても供給体制が整うこととなり、日本・北米・欧州における神戸製鋼の“ハイテングローバル供給ネットワーク”が強化されることになる。
■新プロジェクトの概要
総投資額:約4億米ドル
生産能力:年間約50万ショートトン
稼動:2013年初頭
主要製品:自動車用冷延ハイテン(引張強度590MPa以上)
原板供給:USSの各製鉄所