（株）荏原製作所は11月6日、主力工場である羽田工場の移転先候補地を決め、千葉県と取得に向けた協議を開始すると発表した。
風水力機械カンパニーカスタムポンプ事業統括を担う羽田工場は、千葉県富津市の富津地区工業団地に10万3200㎡の土地を取得し、新工場、事務棟、厚生棟などを建設､全面移転する。
建設する新工場の建屋面積は約3万㎡で、海外のオイル&ガス市場、国内外の発電市場、水インフラ市場向けを中心とした大口径大型ポンプ、高圧ポンプ製品を効率良く生産するとともに、環境負荷の低減に配慮した最新鋭の工場とする。
新工場は、ポンプの生産設備として世界有数の規模となり、隣接する工業団地の港湾設備を利用することで、工場からの海上輸送も可能。
富津地区工業団地は、コンプレッサー、蒸気タービンなどの風力機械の主力生産工場である袖ヶ浦工場から約20kmの距離にあり、相互に生産協力を行うことで、風水力機械製品の生産性向上を図る。
移転時期は2010年9月末の完了を目指す。移転に伴う費用、設備投資額は未定。
新工場の概要
所在地：千葉県富津市
敷地面積：10万3200㎡
事業内容：水力機械の製造
羽田工場の概要
所在地：東京都大田区羽田旭町11-1
敷地面積：10万2881.63㎡
事業内容：1938年から風水力機械の製造を開始
