NTT西日本は、福岡市、財団法人福岡市健康づくり財団と共同で、無線ICタグを利用した、新たな図書館システムのサービス実現とその利便性、有効性についての実証実験を6月15日から開始する。
図書館の大半は、バーコードを利用して蔵書管理を行なっているが、貸出/返却処理に時間がかかる、書棚の正規の位置に戻されていない図書の点検等に多くの時間を費やす等の問題がある。
NTT西日本では、無線ICタグを利用して、セルフサービスによる貸出/返却処理および簡易な蔵書点検方法の実現を検討し、図書館職員の作業軽減を図るとともに、図書の利用状況等を把握することにより、図書館サービスの向上に活用できると考えている。
実験の概要は、福岡市健康づくりセンターあいれふ図書資料室を実験フィールドとして、約4 500冊の図書に無線ICタグを添付し、実際に本実験システムを100名程度のモニターの利用で、操作性、機能性、利便性、ユーザーインタフェース等の検証および評価を行う。
さらに本実験においては、「インターネット検索に関する検証」「図書閲覧状況把握に関する検証」を実施し、無線ICタグの利活用を目的として、新しい利用シーンの検討を行っていく。
実験期間は、6月15日~8月31日で、下記の検証を行う。
セルフカウンターによる図書の貸出/返却についての検証
セルフカウンターにおいて、図書館利用者(モニター)に、無線ICタグがついている図書の貸出/返却処理を行っていただき、その操作性、効率性、利便性について検証・評価を行う。
インターネット検索に関する検証
ある図書の関連情報をインターネットで検索したい時は、管内に設置した専用パソコンで無線ICタグの情報を自動的に読み取り、タッチパネルの操作のみ(キーボードやマウス操作等が不要)で検索ができるようにし、この検索の操作性とその実用性について検証・評価を行う。
図書閲覧状況把握に関する検証
閲覧室にて図書を利用する際に、リーダで読み取った利用情報等をサーバに蓄積し、図書別利用頻度の分析を可能にすることにより、サービス向上に対する有効性についての検証・評価を行う。
蔵書管理機能の検証
書棚にある図書の無線ICタグをハンディタイプの端末で読み取り、その保管位置が正しいかどうかを確認できるようにし、そのシステムの実用性、蔵書管理作業の効率性についての検証・評価を行う。
不正持出検出機能の検証
図書室内にゲート型タグリーダを設置し、ゲートを通過した無線ICタグ情報を読み取り、図書別のエリア移動の検知を行い、貸出処理が完了した図書かどうかを判別し、未処理の図書を検知し、不正持ち出しを防止するシステムの実用性の検証・評価を行う。