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NTT西日本/RFID利用で「鳥獣害(猿害)対策支援システム」提供

2006年06月29日/IT・機器

NTT西日本は6月28日、農作物に被害を及ぼす野生鳥獣に無線ICタグを装着してその生態・行動を把握し、野生鳥獣の田畑等への接近を住民等に通知することで、住民等による「追い払い」活動をサポートする「鳥獣害(猿害)対策支援システム」をから提供開始する。

サルによる農作物被害の対策としては、継続的な「追い払い」活動を行うことにより、田畑が人間の生活圏であることを学習させることが効果的であるといわれている。

システムでは、この「追い払い」活動を支援するため、20~30頭の群れを成して行動するサルの1頭に無線ICタグの一種であるRFIDタグを装着し、そのサルが監視エリア内に侵入すると、RFIDタグの情報を監視装置のレシーバーがキャッチして即座にメールなどで住民等へ通知する。

これにより、サルの接近情報を受け取った住民等が迅速に田畑へ赴き、サルの群れを追い払うことが可能となるとともに、サルの接近情報をメール等で自動的に通知するため、住民等による常時監視が不要となり、心身における苦痛を軽減できる。

野生鳥獣に装着したRFIDタグの受信データを蓄積することにより、該当地域における野生鳥獣の生態調査などに活用でき、その群れの行動パターンを把握・分析することにより、事前に対策を講じることも可能となる。

RFIDタグには、マルチホップ機能を搭載しているので、監視エリア内にRFIDタグを複数設置することにより、通信設備の設置困難な山間部等でも本システムの構築が可能となる。

提供価格は、一式210万円(税込)から(監視装置一式、RFIDタグ1個、サーバ、アプリケーションソフトウェア等含む)

システムの提供範囲は、機器やアプリケーションソフトウェアの提供のみで、お客において野生鳥獣の捕獲に関する該当機関等への申請手続きやRFIDタグの装着作業等を実施していただく。

問い合わせ
NTT西日本
ソリューション営業本部
ソリューションビジネス部アグリビジネス担当
担当:織田、向井
TEL06-4803-3593

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