住友電気工業とパナソニックは1月19日、共同輸送開始を発表した。
共同輸送のフローは、住友電工大阪製作所から銅伸線を積載したコンテナを、トレーラーでJR大阪貨物ターミナル駅まで輸送する。ここから宇都宮貨物ターミナル駅まで鉄道で輸送し、住友電工産業・宇都宮工場までコンテナをトレーラー輸送する。
帰り便は、空のコンテナを積んだトレーラーがパナソニックロジスティクス・宇都宮事業所に向かい、ここで液晶テレビを積み込み、宇都宮ターミナル駅に向かい、鉄道輸送で大阪貨物ターミナル駅まで液晶テレビを輸送し、パナソニックロジスティクス・大阪センターでコンテナを下ろした後、住友電工大阪製作所に帰るという順序になっている。
<共同輸送のフロー>(絵をクリックすると大きく表示します。)
2008年12月から、両社グループの栃木県宇都宮市内と大阪府内の拠点を結ぶ31フィートコンテナによる共同ラウンド輸送を行なっており、このモーダルシフトで、両社で年間200tのCO2排出量削減が期待できる。
大阪~宇都宮間の銅伸線輸送(約600t/月)では、昨年10月から約半量を同業種の古河電気工業と31フィ-トコンテナによる共同ラウンド輸送を実施しているが、残り半量のトレーラー輸送が残っており、住友電工はでは全量のモーダルシフト化を検討していた。パナソニックも他社との共同輸送を検討していたため、両社の思惑が一致し今回の取り組みとなった。