三菱化学は11月9日、中国浙江省のPTMG製造設備が稼動開始したと発表した。
PTMGは、ポリテトラメチレンエーテルグリコールの略。スパンデックス、ウレタン、熱可塑性ポリウレタンエラストマー分野の主原料として、アジア地区では2008年度まで年率10%程度の成長を継続し、今後も同程度の需要の伸びが見込まれている。特に主用途のスパンデックスは、衣類向けを中心に高い需要増が見込まれる。
同社は「1,4-ブタンジオール」から「ポリテトラメチレンエーテルグリコール」(PTMG)に至る一貫したC4ケミカルチェーン事業を集中事業の一つと位置付けており、事業強化のため2007年12月から中国でPTMG製造設備の建設・製造・販売の新社の設立を進めていた。