資生堂は2月2日、ベトナムに建設中の化粧品生産工場が2月内に竣工すると発表した。
新工場は、成長が期待される中国を含むアジアの中間所得層に向けた商品を主とした、グローバル生産拠点のひとつとなる。4月から本格稼動を始める。まず日本国内向けに男性用化粧品、整髪料、洗顔料などの生産を行う。
資生堂の3か年計画では、2009年3月期で約38%を占めた海外売上構成比を2017年度には5割超に伸長させることを長期目標としている。目標達成のためには、グローバルレベルでの生産体制強化と中国などのアジア市場に向けた対応が課題となっていた。
アセアン諸国の中心に位置し、輸送コスト、時間の短縮、アセアン域内関税といった地理上や輸出上などの好条件に加え、労働力に恵まれたベトナムに2008年4月、100%出資の生産会社「資生堂ベトナム」を設立し、同年12月に新工場を着工した。