大日本印刷(DNP)は4月21日、台湾の新竹サイエンスパーク内に建設していた、先端フォトマスクの新工場が22日に竣工すると発表した。
半導体需要の伸張が目立つ台湾を中心とした東南アジア地域でのフォトマスクの安定供給体制の確立を目指す。
新工場は、台湾のハイテク企業が集積する新竹サイエンスパーク内に位置する。地下1階、地上4階建ての完全免震構造で、初期投資額は約250億円にのぼる。操業当初は65nmのフォトマスクに対応。最先端の40nmに対応した製造設備も導入しており、2010年夏ごろには出荷を開始する。
当面は台湾国内の半導体メーカーに対して先端フォトマスクを供給し、将来的には東南アジア各国や日本国内の半導体メーカーにも供給範囲を拡大していく。
新工場は、DNPのフォトマスク事業としては、2003年に操業を開始した、イタリア・ミラノ近郊のアグラテ工場に次いで2番目の海外製造拠点となる。
運営は台湾におけるフォトマスク製造子会社であるDNPフォトマスクテクノロジー台湾社。