古河電気工業は7月21日、グループ会社の古河電工産業電線と瀋陽古河電纜有限公司が、中国の河北華通線纜集団有限公司と産業用ゴム電線を製造・販売する合弁会社「華通古河(唐山)線纜有限公司」の設立で合意し、16日に合弁契約を締結したと発表した。
合弁会社の資本金は約17億5000万円で、出資比率は河北華通線纜集団有限公司55%、古河電工産業電線30%、瀋陽古河電纜有限公司15%。河北省唐山市に設立し、鉱山用、風力発電用などのゴム電線の製造、販売などを行う。
今回の合弁設立は、中国での風力発電の拡大や大規模な高速鉄道網の整備計画の存在などで産業用ゴム電線需要の拡大が期待されることを受けたもので、河北華通線纜集団有限公司の製造・販売網に、自社の特高電線用絶縁材料やエコ電線の材料技術、製造技術などを加えて、競合他社との差別化を行い、産業用ゴム電線事業の拡大を図る。