日本製粉は10月13日、そば製粉設備の集約化工事に着手したと発表した。
グループ会社で、そば粉・そばミックスの大手専業メーカーである松屋製粉は、グループが掲げる中期経営計画のもと、そば製粉設備を栃木県上三川町の「テクノパークかみのかわ」にある同社上三川工場に移設集約して、ローコストオペレーションの推進を計画していた。
今回の工事着手によって中期計画に掲げた総額約200億円の体質改善設備投資の案件すべてに着手したことになる。
集約化工事は、健康志向の高まりにともなうそば粉需要増加に対応するとともに、生産体制の改善・合理化を図るのが目的だ。同社生産設備の上三川工場への集約化については、すでにそばミックス工場(2004年3月)とそば製粉工場(2007年11月)が稼働している。
今回の工事では、既設工場棟にそば粉生産ミル1ラインを増設するほか、石臼挽き高級そば粉製造工場・事務所棟と原料倉庫を建設する。これにより本社工場は閉鎖し、すべて上三川工場に集約する。