NTTソフトウェア(株)は、ICタグを利用したリアル店舗で販売促進をおこなうための商品紹介ソリューション「OnetoOne(ワン・トゥ・ワン)履歴分析/ICタグソリューション」を開発した。
「OnetoOne履歴分析/ICタグソリューション」は、ディスプレィ付のショッピングカートに、ICタグが付いた商品を入れることによって、その商品の購入者たちがどのような別商品を購入しているという情報をディスプレィに表示し、購買意欲の促進をはかるもの。
従来、ECサイトや検索サイトなどのネット販売で活用されてきた、販売促進の手法をリアルな店舗で実現でき、より詳細な行動分析にもとづいた、商品紹介をおこなうことができる。
NTT情報プラットフォーム研究所が開発した、Awareness Net(アウェアネスネット)をレコメンデーションエンジンとして構築されている。Awareness Netは、通常のマーケティング分析で使われる、顧客属性(年齢、性別など)や商品属性(食品、化粧品など)といった情報を一切使用せず、「誰が」、「いつ」、「何を購入した」という購買履歴だけで分析することが特徴の「選好行動分析フィルタリング技術」を活用したエンジン。
Awareness Netを活用することによって、一般的に人気のある商品、例えば書籍の場合ではベストセラーなどの既に顧客が知っていると思われる商品の紹介はせずに、顧客の嗜好に合わせた商品のみを紹介することにより紹介精度を上げることに成功した。
現在、書籍サイトbk1(ブックワン:http://www.bk1.co.jp/)で利用している。
今後、同ソリューションは、ポイントカードシステムや携帯電話などを組み合わせることにより、従来、ネット販売だけで可能だと考えられていた商品紹介機能を、リアル店舗でも活用できるよう計画をしている。
このソリューションは主に、大手スーパー、百貨店、コンビニエンスストアー、ドラッグストアー、CDショップ、書店などを対象として、今年中に販売を開始する予定です。