ソナトラック社（アルジェリア国営炭化水素公社）、ヒプロック社（ソナトラック100％出資の海運子会社）、伊藤忠商事（株）と（株）商船三井は、各社4分の1出資による合弁会社を新たに設立、75,500m3型新造LNG船2隻目をユニバーサル造船に追加発注し、ソナトラック社に長期貸与することに合意した。
5月、合弁4社共同で造船所選定の国際入札を実施した結果、ユニバーサル造船が1隻＋1隻にて落札、オプションを行使し、同型船2隻目の建造契約を締結した。納期は2009年の予定。
アルジェリアは1961年の初出荷以来、欧州、北米向けを中心に年間約2,000万トン（2002年実績）のLNGを輸出している世界第二位のLNG輸出大国であり、ソナトラック社は新造地中海マックス型LNG船2隻を地中海沿岸国を中心とした欧州向けトレードに投入、LNG輸送・販売能力を更に強化する。尚、本船は竣工後ヒプロック社と商船三井により共同運航の予定。
伊藤忠商事・商船三井は2002年にもソナトラック社、ヒプロック社と均等出資で合弁会社を設立、川崎造船にて145,000m3型新造LNG船1隻を建造し10月末に竣工した。
商船三井よりヒプロック社には人員派遣の上、共同運航を開始、ソナトラック社に長期貸与している。伊藤忠商事、商船三井は、世界第二位の輸出国であるアルジェリアでのLNG輸送商談を拡大、今回の追加発注により計3隻のLNG船を4社の合弁会社にて保有、運航を行う事になう。
