(株)インターネットイニシアティブ(以下:IIJ)と(株)アイアイジェイテクノロジー(以下:IIJ-Tech)は、経済産業省が行う平成16年度「電子タグ実証実験事業」において、「国際コンテナ物流」の実証実験に参画する。
実証実験は、複数の業種が参加する本格的な国際海上物流の電子タグ実証実験で、(社)日本物流団体連合会が事業主体となって国内4拠点・海外4拠点の工場・港の計20ヶ所にて2005年3月まで行う。
実験で、IIJグループはEPC globalが提唱するEPC体系に準拠した「EPCシステム」およびネットワークインフラを提供する。
「EPCシステム」とは、電子タグコード・属性情報・履歴情報などの電子タグに紐付く情報をインターネット上で登録・参照・変更することを可能とするシステムで、従来の同社または業界に閉じた電子タグの利用ではなく、より汎用的で拡張性に優れた利用を実現する。
「EPCシステム」を活用して、荷主となる製造業者から陸上コンテナ輸送、海上コンテナ輸送を経て仕向地に至るトレードレーンにおける物流全体の業務プロセス改善による物流効率化を実証する。
例えば、物流業務の基本単位となるコンテナ、パレット、ケース、個品の電子タグ情報を階層化して「EPCシステム」で管理を行うことにより、コンテナが港湾を通過した後の貨物の追跡や倉庫におけるコンテナへの積み込み・積み卸しといった物流作業に伴う貨物履歴の可視化を実現するなど、「EPCシステム」の有効性を検証する。
IIJグループでは、以前に、2003年に大手アパレルメーカが行った電子タグ実証実験に参画、世界初となる「EPCシステム」を自社開発するなど、積極的に電子タグ事業を推進している。