商船三井は7月2日、商船三井技術研究所がグループ会社のエムオーエンジニアリング、エヌエムと共同で、高圧洗浄機を吹き付けるだけで長時間の防汚効果が得られる親水防汚処理技術（ウォーターコート）を大型船舶に導入したと発表した。
ウォーターコートは、建物や自動車、鉄道車両などに使用した実績があるが、大型船舶への施工は初めてで、水を利用した親水性の防汚技術を大型船舶に施工した例は、世界初となる。
ウォーターコートは、水道水を専用セラミックに通し、親水性の機能水に変換し、この機能水を高圧洗浄機で吹き付け、施工対象物をコーティングすることで汚れを防止するシステム。
試験施工では、大型フェリー6隻のガラス窓にウォーターコートを使用し、阪神～大分間を50往復しても汚れを防ぐ機能があることが確認されている。
今後、グループ会社が保有する船舶のガラス窓への施工を積極的に行い、塗装面の表面硬度向上による耐候性向上や防汚効果も得られることから、船体塗装面への試験施工を検討していく。
