SAPジャパン(株)は、「SAP Global Trade Services3.0(SAPグローバル・トレード・サービス、以下:SAPGTS)」の出荷を開始する。
「SAPGTS」は、SAPが提供するパッケージ化された複合アプリケーション、「SAPxApps(SAPクロスアプリケーション製品群)」のひとつで、企業のコンプライアンス力を強化・支援する。
今日、どんな業種の企業にとっても、貿易は日常的な取引の一部であり、バリューチェーンの重要な構成要素となっている。
その一方で、貿易には言語・商習慣などのビジネス上の課題があるうえ、各国・地域固有の規則の遵守が必要となり、各種貿易協定の拡大・変更を速やかに企業活動に適用し、そのメリットを組み込んで事業を最適化することも重要。
SAPは、こうした課題の克服を支援するため、SAPR/3の貿易管理機能(ForeignTrade)を拡張し、別コンポーネントとして、精度の高い法令遵守と事業の効率化を両立するソリューション、GTSを開発し、現行の「SAPGTS3.0」より日本語版を出荷する。
「SAPGTS」の特徴
対象業務部門:海外事業本部、輸出管理、特定貿易管理業務の海外業務を担当する部署および業務担当者
対象業務:コンプライアンス、通関業務、在庫管理、販売管理など
SAPのERPとのより柔軟な統合
SAP以外の製品を含む複数システムと連携し、統合された環境で、人、国、モノ、カネのすべての軸から、あらゆる取引データをリアルタイムに管理
「SAPGTS」で提供される機能
コンプライアンス管理
販売管理プロセスのあらゆる段階で法令チェックを実施し、リスクを最小限にする。
・懸念取引先チェック
取引禁止業者リスト(DPL)を取り込み、マスタ・伝票データに対して照合します。伝票データを輸出の各段階でリアルタイムにチェックできるほか、あいまい検索のアルゴリズムとカスタマイズによる照合が可能。
・輸出管理と輸入管理
GTSに輸出ライセンスマスタ情報を取り込み、取引品目と取引先に関してライセンスと禁輸措置(エンバーゴ)をチェックし、ライセンス該当品目の分類や金額制限、数量制限の追跡、有効ライセンスの自動割当を行い、会社間取引にも適用できる。
通関管理
各種貿易管理データとその処理を統合し、得意先、仕入先、物流業者、税関などの取引関係者と連携することにより、貿易管理業務を手作業で行うことによるコストや間違い、非効率を排除する。
・製品分類
統計品目コード(HIS)、関税率を標準インタフェースによりアップロードします。製品マスタ分類ツールにより、キーワードを使用したHTSコード検索が可能。一括再分類により、メンテナンスも容易にでき、輸入品目に適用される税率から関税をシミュレーションする。
・電子通関対応
税関、通関業者、運送業者との電子データ交換(EDI)のため、統合メッセージツールを提供、標準インタフェースの提供により、制度改正への迅速な対応を可能にする。
・関税計算
輸入関税の計算のほか、関税のシミュレーションにより、最適な調達先国・地域の決定を支援。
・貿易書類作成
販売管理(SD)と在庫購買管理(MM)とのリアルタイムでの伝票データ連携により、円滑に書類を作成でき、現行バージョンで25以上の標準書類フォームを提供し、各書類の出力履歴の管理機能も備えている。
3.リスク管理
信用状管理機能により、受注や出荷、請求の際に整合性を審査する。
「SAPGTS」は2002年より開発が開始され、すでに全世界で100社への導入実績がある。