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富士ゼロックス/国際資源循環ネットワーク稼働

2004年12月08日/未分類

富士ゼロックス(株)は、アジア・パシフィック地域の計9ヵ国・地域から自社回収した複写機/プリンターなどの使用済商品やカートリッジを、自社工場で鉄系、アルミ系、レンズ、ガラス、銅系など64カテゴリーに徹底的に分解・分別し再資源化する、国際資源循環ネットワーク─アジア・パシフィック統合リサイクルシステム─を構築した。

同社は、「企業の社会に対する責任」(CSR)の一環として、商品リサイクル全社方針『限りなく「廃棄ゼロ」を目指し、資源の再活用を推進する』を制定し、2000年8月に日本で初めて、使用済商品の「廃棄ゼロ」を実現した。

さらにグローバル企業として、AP地域の環境負荷低減に対しても責任があるという観点から、日本と同じ品質のシステムをAP域内に拡大・徹底する統合リサイクルシステムを本格稼働した。

同社が生産者責任により構築したリサイクルシステムは、EUで進められているWEEE指令(廃電気電子機器の回収・リサイクル指令)の内容をアジア・パシフィック地域において先行実施し、先駆けとなるもの。

このシステムは、各国ごとに国内で行う処理と異なり(1)9ヵ国・地域の協力と信頼のもとで(2)中間処理業者に委託することなく、企業の責任において使用済商品の国境を越えた回収、分解、有害物の無害化を行い(3)再資源化率を確実に向上させ、限りなく「廃棄ゼロ」を目指し(4)処理費用は各国販売会社が負担する国際公平分担を行い(5)量を確保することで生産性を高め(6)拠点国タイにとっては、国内の「廃棄物」を削減できる(約25%→0に)ほか、新しい産業システムを創出するきっかけとなる─などの特徴を持っている。

カートリッジは部品レベルまで分解し、新品同等の品質保証をした上でリユースし出荷する。処理能力は使用済商品で年間2~3万台、カートリッジで年間50万個。

システム構築のためには不法投棄の回避、有害物の適正処理、廃棄物の越境規制をクリアすることが必要であり、その実現に向けて、輸入国との「共創」、リサイクルも国内同等の品質第一、という基本方針、(1)不法投棄を防止する(2)輸入国に環境インパクトを与えない(3)「ゴミ」を持ち込まない(4)メリットを還元する─という4原則のもとで各国政府との交渉を進め、統合リサイクル拠点である「FujiXeroxEco-ManufacturingCo.,Ltd.」(本社:タイ国チョンブリ県)設立などの準備を進めた。

タイに統合リサイクル拠点を設立したのは(1)タイには日本と同等の技術を持つ優秀な再資源化会社がある(2)タイ政府による絶大な支援がある(3)地理的にAPの中心で物流の利便性・効率性が高い─などの理由から「廃棄ゼロ」が可能であり、タイにとっても国内の「廃棄物」を削減できるほかシステムを普及できるというように、当社としてタイに貢献できる─などの理由によるもの。

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