福光農業協同組合(以下:JA福光)と富士通サポート&サービス(株)(以下:Fsas)は、「米穀トレーサビリティシステム」を稼働した。なお、米穀のトレーサビリティシステムとしては、北陸地方のJAで初めての稼働になる。
JAグループも、消費者に安全な食品を提供すべく2002年7月より「生産履歴記帳運動」への取り組みを打ち出し、全国的に実施している。これをうけJA福光は、カントリーエレベーター(大規模乾燥調整施設)を中心としたロット管理を行い、生産から流通、消費にわたる徹底した管理が急務と考え米穀トレーサビリティシステムの構築を検討した。
本システムは、米穀の「生産・流通経路」、「所在の把握」などの情報検索を可能にし、生産・流通経路の透明化の実現を図り、JA福光は、米穀の品質の確保と消費者への信頼性向上を目指す。
JA福光 米穀トレーサビリティシステムの主な特長
・従来のシステムを最大限に活かしたシステム化の実現
各農家作成の生産履歴シート(水稲管理記録簿)を従来の紙ベースでの保管方法から、スキャナーで取り込んだイメージをデジタル化して保管する方法に変更。
デジタル化した生産履歴シートと産米管理システム(荷受・出荷等管理)、履歴管理システム(資材等・生産履歴管理)のデータベースとを統合することで、従来のシステム構成を大幅に変更することなく米穀の「生産・流通経路」の追跡が行える。
・Webブラウザーによる容易な情報照会を実現
Webブラウザーを介して簡単に米穀情報の検索が行えることで、米穀の卸業者は専用のシステムを用意することなく、また特定の場所からでなくとも容易にタイムリーな米穀情報を入手することが可能。
その他、ID/パスワードによるアクセス管理を行い特定者のみへの公開を行うため、情報の悪用を防止、セキュリティ対策も考慮したシステムとなっている。
使用した肥料や農薬情報などWebメニューの充実や、農家によるWeb上での事前品質判定機能の追加など、今後もトレーサビリティシステム全体の充実を図っていく。
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JA福光/米穀トレーサビリティシステム稼働
2003年11月30日/未分類
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