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福岡市等/RFIDによるトリアージ作業実証実験を大規模災害想定で実施

2005年03月06日/未分類

福岡市(消防局博多消防署、総務企画局情報企画課)は3月25日、大規模災害時を想定し、多数の負傷者のトリアージ作業にRFIDタグを用いたシステムを用いる実験を実施する。

同実験は、九州大学大学院システム情報科学研究院・井上創造助手、凸版印刷(株)、みずほ情報総研(株)、丸紅(株)、丸紅情報システムズ(株)、西日本電信電話(株)福岡支店、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ九州、西日本鉄道(株)、(財)九州システム情報技術研究所の協力を得て実施する。

トリアージ=病気やけがの重症度(緊急度)を事前に決められた方法に従い判定し、傷病者への治療や医療機関への搬送順位を決定すること。

実験の目的
大規模災害時に行うトリアージ作業には、傷病者の重症度(緊急度)に応じて、応急処置及び医療機関への搬送順位を決定し、効率的な救急活動を行う。傷病者票の情報から、当該災害による人的被害の状況を把握し、迅速な災害広報を行うという2つの役割が存在する。

この役割のうち、傷病者票に関する一連の作業(記載、回収、集計)は、限られた消防隊の労力と時間を奪う問題があるとともに、当該作業によるヒューマンエラーの誘発も懸念されている。

そこでRFIDタグを活用することにより、これらの問題点を解決できる可能性があるため、行政、大学ならびに民間企業という産学官連携の枠組みを編成し今回の実証実験を行うこととした。

実験の内容
RFIDを活用した傷病者情報集約システムが災害時に活用できる要件を満たすかを検証するため、従来の方法によるトリアージ訓練と傷病者情報集約システムを活用した訓練を各1回実施し、その効果について比較検証を行う。

期待される効果
・従来行なっていた傷病者票の回収、整理作業が自動化されるため、消防力を救助、救命活動に集中的に投入することができるようになる。
・自動的に整理された傷病者情報は、指揮及び支援等の消防活動に有効に活用できるようになる。
・災害現場の救護所で決定される搬送予定医療機関の情報は、受入側である医療機関からも確認することもできるため、医療機関が重症度及び傷病部位に応じた治療の準備をすることができるようになる。
・傷病者にトリアージが行われた時点での情報が現場本部や災害救急指令センターでリアルタイムに確認できるため、傷病者の安否情報の即時性が飛躍的に向上する。

実験日時及び場所
予備訓練:3月24日14:00~15:00/博多消防署(駐車場)
実証実験:3月25日10:00~14:00/西日本鉄道株式会社自動車教習所

実験の体制(組織/役割)
・福岡市(消防局博多消防署、総務企画局情報企画課)/実証実験の総括、関係機関との調整要求仕様の提供
・九州大学大学院システム情報科学研究院/先進的技術及び研究設備の提供
・凸版印刷株式会社/RFIDタグとリーダーライタの提供
・みずほ情報総研株式会社/傷病者情報集約システムの構築と提供
・丸紅株式会社/傷病者情報集約システムの構築と提供
・丸紅情報システムズ株式会社/傷病者情報集約システムの構築と提供
・西日本電信電話株式会社福岡支店/情報通信インフラ提供
・株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ九州/情報通信インフラ提供
・西日本鉄道株式会社/実験会場及び車両の提供
・(財)九州システム情報技術研究所/実証実験の検証

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