軽貨急配(株)は、同社保有の運送委託料債権について、UFJ銀行をアレンジャーとし、ムーディーズ・インベスターズ・サービスよりA2格を取得のうえ、証券化を実行した。
資金調達手段の多様化の一環として、荷主企業に対して保有する運送委託料債権をUFJ信託銀行に信託譲渡し、UFJ信託銀行より、優先受益権、セラー受益権および劣後受益権を取得し、優先受益権を投資家に譲渡し資金調達を行う。
また、セラー受益権および劣後受益権は同社にて保有するスキームとなっている。
優先受益権は、ムーディーズ・インベスターズ・サービスにおいてA2の格付を取得し、回収期間が1~2ヶ月程度の短期債権を活用し、期間3年という中長期の証券化を行ったケースは国内の証券化市場でも極めて稀であり、証券化債権の管理および回収に工夫を凝らしたスキームにしたことにより、実現可能となった。