住友商事(株)は、物流子会社であるオールトランス(株)(千葉県浦安市、社長:青木真人)を通じ、千葉県習志野市にB to B型、通信販売など一層繊細な物流加工が要求されるB to C型物流に対応した最先端の大規模物流センター2棟を建設し、旗艦物流センターとして運用する。国内10拠点目。
住友商事が金融機関と設立した特別目的会社が建設・保有し、オールトランスが賃借するという不動産証券化スキームを活用、不動産保有リスクを回避する一方、仕様設計・建設段階からオールトランスが関与する実質的な自社保有センターとして運用する。
オールトランスは従来、新規顧客を獲得ごとに、倉庫会社から所要スペースを賃借(借庫)し対応してきたが、顧客の増加・業績好調を受け物流ニーズが拡大するなか、借庫ではスペース確保・使用可能期間・仕様等に制約があり、運用に支障がでる怖れが出てきたため、新物流センター建設により顧客の物流ニーズ拡大に柔軟かつタイムリーに対応できる体制を構築する。
オールトランスの取扱商品の大半は中国を始め海外からの輸入品で、住友商事が海外で展開する検品センターや物流センターと連携した国際一貫物流サービス体制を整備している。
最先端の大規模物流センターを千葉県湾岸地域という利便性の高いエリアに装備することで、サービス体制の一層の強化を図る。
オールトランスは、最大顧客であるテレビ通販最大手のジュピターショップチャンネルの商品を引き続き、新物流センターにて取り扱うとともに、通信販売分野などB to C型物流を中心に新規顧客開拓を行い、新センター稼動5年後(2010年度)には2004年度比94%増の約112億円(うち、新センターは約59億円)の売上高を見込んでいる。
新物流センターの概要
拠点名:オールトランス新習志野(茜浜)物流センター
所在地:千葉県習志野市茜浜3丁目34番8
構造:地上6階(倉庫部分は4階)建て耐火建築
面積:建築面積第一期約5,800坪、第二期約1,490坪
延床面積第一期約17,375坪、第二期約7,430坪
着工:第一期2005年8月、第二期2006年5月(予定)
竣工:第一期2006年6月、第二期2007年3月(予定)
投資額:8億円(特別目的会社に対する出資額)
従業員:約500名(第一期センター稼動時)