日本NCR(株)は、NCRのアナリティカルCRMソリューションの最新版「TeradataCRMVersion5.0」(テラデータCRMバージョン5.0、以下:TeradataCRM)を3月11日から販売を開始した。
TeradataCRMは企業が顧客への販売機会を俊敏にとらえ、あらゆるチャネルから個々の顧客に最適なコミュニケーションをタイムリーに行なうことで、長期的な視野から顧客に提供する価値を最大化するソリューション。
TeradataCRM最新版は、従来のパーソナライゼーション(個別化対応)機能を大幅に強化し、顧客との接点となるあらゆるチャネル、また単方向・双方向を問わず全ての手順の顧客コミュニケーションにおいて、きめ細かい高レベルの個別化対応を実現する機能を提供する。
Teradataデータウェアハウスに蓄積された過去のデータ分析により、長期的な観点から最適なタイミングを個別に見極め、最も適切な時期にコミュニケーションができることが特徴。
新バージョンでは、Teradataのアクティブ・データウェアハウス環境との連携により、ほぼリアルタイムのコミュニケーションを実現することで、長期的な視野に立ちながらも「顧客にとって最適なタイミング」を追求することが可能になった。
さらに、個々の顧客の行動原理を理解する機能の強化によって分析に要する労力を省力化、クロスセルなどによる売上拡大やサービスレベルの向上がより迅速に実現可能になった。
例えば、顧客がある旅行の予約の目的で全く異なる時間にインターネット・サイトを閲覧し、航空券・ホテル・レンタカーなどの予約を個別に行なった場合でも、それら一連の購買行動が一つの目的に起因することを把握できる機能を提供する。
これらの強化されたパーソナライゼーション機能を、従来からある高レベルの「イベント主導型コミュニケーション」(イベント=顧客にとって重大な出来事)と組み合わせることで、高度に最適化された高価値のサービスを顧客に提供できる。
また、Teradataデータウェアハウスが提供する優れた意志決定支援機能との相乗効果により、高い顧客満足度に支えられた長期的な競争優位の追求が可能になる。
TeradataCRM最新版では、旧バージョンの6つの機能枠組を「分析」「計画」「実行」「評価」の4つのコンポーネントに再編し、モジュール間の連携機能が改善され、より迅速に経営課題の解決を実現できる。
日本NCRは、「TeradataCRMVersion5.0」をTeradataソリューションの戦略製品に位置付け、その基盤となるTeradataデータウェアハウスとともに、小売・流通、金融、通信、旅行・運輸、保険、製造ほか顧客獲得競争の激しい業界において顧客価値の最大化を図るためのソリューションとして積極的に販売活動を展開する。