日本郵船は4月1日、ロシア最大の国営船社ソブコムフロットのセルゲイ・オットーヴィチ・フランク社長が、日本郵船を訪問し将来の新規LNGプロジェクトや日本寄港への安全性などについて話し合ったと発表した。
新規LNGプロジェクトでは、現在共同で参画しているサハリンⅡプロジェクトやインドネシア・タングープロジェクトにおける両社間での協力関係を一層強化することで、一致した。
なお、現在ソブコムフロットと日本郵船はサハリンⅡプロジェクト向けLNG船2隻、タンカープロジェクト向けLNG船2隻の共同保有パートナーとして、運営を共同で行っており、日本郵船保有のLRⅡ型タンカー1隻、MR型タンカー1隻の船舶管理をソブコムフロットに委託している。
また、フランク社長からは今回の大震災についてお見舞いの言葉があったとし、東電福島原発事故については風評が広がっていることで、一部の船社で日本寄港に懸念があるとのことで、日本郵船は改めて寄港の安全性を説明した。
フランク社長は「ロシア側政府関係者や港湾関係者に説明する」と述べ、日本への協力を表明した。