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日本郵船/タイ・オイル社と原油輸送の合弁会社設立

2011年04月08日/国際

日本郵船は4月8日、タイ・オイル・パブリック(以下タイ・オイル)との共同出資によるTOP-NYK・マリンワン社(TOP-NYK MarineOne Pte. Ltd.)を2011年2月にシンガポールに設立したと発表した。

また、日本郵船保有のVLCC「TENYO」をTOP-NYK・マリンワン社に売船することにより共同保有し、タイ・オイルと10年間長期定期傭船(ようせん)契約を締結したと発表した。VLCCとは原油の輸送を主な目的とする大型タンカーのうち、20万~30万重量トンクラスの総称。

<TOP-NYK・マリンワン社に売船されたVLCC「TENYO」>

長期定期傭船契約は2011年3月末に締結され、「TENYO」は今後主としてタイ・オイル社の自社精製用原油の輸送に従事し、アラビア湾とタイ間を往復航海する予定。なお、現在同船は本契約開始後初めての積み荷役のため、中東に向け航行中。

なお、このプロジェクトは、タイ国営石油会社のタイ石油公社(以下PTT社)傘下にある石油精製企業であるタイ・オイル社が国内の原油需要の増大を背景に、自社精製原油輸送のためのVLCC保有を検討。日本郵船もタイ向け長期商権の獲得に繋がることから合意に達したもの。

■TOP-NYK・マリンワン社概要
本社所在地:1 Harbourfront Place#13-01, Harbourfront Tower One, Singapore (098633)
事業内容:VLCCの保有および運航
出資比率:NYK50%、Thai Oil社50%   

■「TENYO」概要:
全長:330.00m
全幅:60.00m
夏季満載喫水:20.401m
総トン数:15万2139トン
載貨重量トン数:28万1050トン
船籍:シンガポール
竣工年:2000年 

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