荏原製作所は5月9日、2011~2013年度の新中期経営計画を策定し、重点地域での“域産域消”を推進すると同時にグローバルな視点に基づく最適地生産と製品供給体制を確立すると発表した。
新興国が成長の原動力となる潮流の変化を捉えて、世界市場で競争力強化を図るため、従来の国内生産/輸出中心の海外展開から、物流をも考慮したグローバル最適地生産体制への移行を図る。
重点地域(中国、東南アジア、中東、インド、ブラジル及び米国)において、地域に根ざした販売・サービス拠点若しくは生産拠点を設置・拡充し、“域産域消”を基本とした地域戦略を展開する。
同時に、それら拠点間の有機的連携により、その他の市場に対しても日本を経由せずに展開可能なグループ・ネットワークを整備する。
さらに、マーケティング・開発・販売・設計・調達・製造・検査・物流といったプロセスにおいて、暗黙知から形式知への転換を促進するとともに、徹底的な見直しを実施して、論理的で科学的アプローチに基づく最適化を図る。
グループ全体の生産性革新を推進する機能を新たに設け、国内中核拠点を起点として、海外を含むグループの全拠点へと生産性革新運動を展開する。
それにより、顧客の要求を満たしながらコスト・棚卸在庫とリードタイムの最小化を実現し、業界最高効率の生産システムを本経営計画期間内につくりあげる。