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SAS/高い顧客満足度実現、大量データ分析で正しい意思決定へ

2011年07月12日/IT・機器

SAS Institute Japan(以下:SAS Japan)は7月12日、2011年のビジネス戦略について発表した。

<左から吉田仁志SAS Japan代表取締役社長兼北アジア地域統括、大島昭富士通マーケティング本部ソリューション推進統括部統括部長、アラン・ラッセルSASフェロー、尾羽沢功SAS Japan執行役員営業統括本部長>
20110712sas - SAS/高い顧客満足度実現、大量データ分析で正しい意思決定へ

冒頭あいさつに立った米国SAS Institute SASフェローのアラン・ラッセルは「企業も社会もデータの量はどんどん拡大している。大きな意思決定のためにはこの「ビッグデータ」を正しく分析・活用することが大切で、SASのアナリティクスはますます重要になってくる」と述べた。

続いてSAS Japanの吉田仁志社長がSASのビジネスの現状と今後の戦略について語った。

SAS Instituteグローバルの業績としては過去最高の売上高24億3000万ドルを記録、35年連続増収を更新。日本法人も前年を上回る実績を挙げた。

2010年の国内BA(Business Analytics)市場の成長率は4.2%、そのうちソフトウェアは6%成長となっており、今期も高いニーズがあると予想する。

同社の顧客満足度については、2010年11月にユーザー調査(回答者284名)を行っている。SASの製品については機能面で非常に満足が16%、満足が77%、品質面では非常に満足が14%、満足が77%と高い顧客満足度を得ている。さらに、米フォーチュン誌による「働きがいのある企業」でも2年連続して1位を獲得した。

2010年には、英国Barklays、米国Macy’s、韓国Hyndai SecuritiesなどがSAS採用の新しい顧客に加わった。

今後についての戦略では、「CORE Solution」「Partnership」「Regionalization」の3つの重要ポイントを掲げた。

「CORE Solution」については、BAプラットフォームの最新バージョン「SAS9.3」を米国で7月12日(米国時間)に発売。日本では第3四半期中に発売予定。主力ソリューションの一つ「SAS Event Based Marketing」はメガバンクをはじめ、地方銀行まで拡大していることから、金融業界全体に向けて強力に推進するとしている。

「Partnership」については、富士通との間でこの6月に販売パートナー契約を結んでいることから、SASの製品力、富士通の総合販売力を活かしたBAソリューションの展開を目指す。

「Regionalization」では、この6月1日にアジアパシフィック地域を北アジア(日本、韓国、中国、香港、台湾)と南アジアに分け、吉田仁志社長が北アジア地域統括責任者に就任した。北アジア地域の本社機能は日本におかれる。

続いて富士通の大島昭統括部長は今回の協業についての狙いを、「大量データ(ビッグデータ)活用によるBA分野での両社協業による顧客の企業価値向上」と述べた。そのため、富士通総研の社員20数名にもSASの分析力を身につけさせるなどの対策を図っている。

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