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パナソニック他/ハイブリッド自動車船、進水式

2012年03月09日/IT・機器

パナソニックグループエナジー社が商船三井、三菱重工業と2010年1月より研究開発を進めてきた 自然エネルギーを利用したハイブリッド自動車船「EMERALD ACE(エメラルド エース)」の進水式が、3月9日、三菱重工業神戸造船所で行われた。

<ハイブリッド自動車船 EMERALD ACE(エメラルド エース>
20120309panaso - パナソニック他/ハイブリッド自動車船、進水式

同船は、6月に商船三井に引き渡される。

<ハイブリッド電力供給システムの概念図>
20120309panaso2 - パナソニック他/ハイブリッド自動車船、進水式

パナソニックグループ エナジー社は、HIT太陽電池(160kW予定)とリチウムイオン電池(約2.2MWh)とを組み合わせたシステムを納入。従来から船舶に搭載されているディーゼル発電機とのハイブリッドで電力供給を行ない、船舶全体から排出されるCO2を削減する技術の確立を目指している。

HIT太陽電池で創られ、リチウムイオン電池に蓄えられた電力は、主に停泊中に使用される。停泊中にディーゼル発電機を停止することで、港内での環境負荷/CO2排出量削減に寄与することが期待される。なお、重量物であるリチウムイオン電池は船底に搭載し、固定バラストとすることで載貨台数に影響を与えることがない設計となっている。

この研究開発は、国土交通省の「船舶からのCO2削減技術開発支援事業」の補助対象事業として採択されている。また日本海事協会の「国際海運における温室効果ガス削減技術に関する研究開発」の共同研究テーマとしての支援も受けている。

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