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紀文フレッシュシステム/川崎物流センター

2012年05月05日/物流施設

紀文フレッシュシステムは、紀文食品の物流子会社として、チルド日配商品を主軸にした食品物流を全国で24時間365日提供している。

<川崎物流センター>
20120504kibun1 - 紀文フレッシュシステム/川崎物流センター

今春、横浜工場に併設していた横浜センターを川崎に新築移転し、大幅な物流機能強化に踏み切った。

首都圏の物流インフラ整備と物流ネットワーク強化を進め、チルド商品の共同配送の拡充により、顧客サービス向上を目指している。

同社の東日本物流統括部川崎営業部の野村清部長に、新施設と営業展開について伺った。

--川崎センターの整備目的は

旧横浜センターでは、施設が手狭なため業務拡大が困難であり、また、老朽化なども見受けられた為、従来よりも規模と機能を拡充すべく、首都圏の中核センターとなる川崎センターを整備しました。

--川崎物流センターの規模は

センターは2階建てで、延床面積9103㎡。チルド4893㎡、冷凍庫446㎡、ドライ2505㎡、事務所611㎡です。2012年3月に稼働しました。

各温度帯は、チルド5℃±2℃、冷凍庫-25℃以下、ドライでも30℃以下を保つことにより、品質管理を徹底しております。

<1Fのドックシェルターとチルドエリア>
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1階は出荷業務の効率性を考慮し、大半をチルドにして、ドックシェルターも4t車用21バース、10t車・トレーラー用6バースを設置しました。

主要顧客は、多品種・小ロットでの依頼が多く、受注から出荷までのリードタイムが短い傾向にあるため、短時間で仕分・出荷できる設計にしました。

--川崎センターの施設内容は

配送地域は東京都内、神奈川県、山梨県、長野県で、納品先は量販店・CVSセンター、問屋・卸売業、市場関係が中心です。

都心から近く、食品メーカー、小売業、卸売業の物流施設が集積している地区のため、以前より集荷・配送のアクセスがよく、リードタイム短縮によるサービス向上が可能になりました。

<ドライエリア>
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--設備面では

センター建設中に東日本震災が発生したこともあり、耐震性や液状化の調査、および津波影響のシミュレーションを実施し、浸水等による電源喪失を防止するための電源系統対策などのリスクマネジメントも行ないました。
冷蔵設備では、冷風が作業者に直接当たらないように空気そのものを冷やす設備を導入するなど、構内作業者の作業環境にも配慮しました。

--システムについて

入荷商品は、出荷先と件数情報を入荷・出荷指示・出荷・伝票発行・配送、受取の回収まで無線LANを活用したハンディターミナルを導入し管理しています。

<システム概念図>
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特定のお客様については、パレット単位でのトレースサービスも進めています。

--物流品質について
チルド商品の特性は、受注から仕分・納品までのリードタイムが短いこと。生産も含めて随時仕分け・ピッキングを行ない、業務の平準化・効率化をハンディターミナルや無線DASなどを使用し進めています。

センター要員は100名、専用車両65台以上、一日2回転で配送しています。

現状の配送はすべてチルド商品ですが、新たな顧客との取り組みにより、3温度帯の配送展開も計画しています。

配送地区は、川崎地区、厚木地区にお届け先が集中しており、特に川崎については5キロ圏内に17か所の納品先があるため、配送効率が上がっています。こうした地の利を生かして、お客様のシェアアップや効率化を物流面から支えていくとともに、今後の成長戦略実現の為に、神奈川西部や信越方面の拠点整備と幹線ネットワークの充実を考えています。

--営業展開について

<野村営業部長>
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更なる品質向上と物流サービスの提供により、当社の成長戦略を担う基幹センターにするため、配送網がなく商圏を拡大できないなど、未開拓エリアへの進出を検討している方に物流面でお手伝いできればと考えています。

--お届け先への対応
お客様の物流業務を行う上で、業務の標準化や、納品先ごとにきめ細かな対応ができる、お客様に満足と感動を提供できる物流サービスを展開していきたいと思っています。

<川崎センター>
20120504kibun6 - 紀文フレッシュシステム/川崎物流センター

問い合わせ
紀文フレッシュシステム
川崎センター
TEL:044-329-1611

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