サトーは8月24日、食品企業などから寄贈された食品を、福祉施設や生活困窮者に提供するセカンドハーベスト・ジャパン向けに、2次元コードラベルで支援活動を効率化する自動認識システムを開発したと発表した。
サトーはフードバンク活動を効率化するためのアプリケーション開発を受託し、4月にテスト導入を開始。現場ニーズに応じて改良を加えながら実運用に至った。
従来は、配達時には届け先に寄贈品の内容・数量を記した「配達記録書」を提出する際に、現地で手書きする時間と手間がかかっていた。
新運用では、配達ドライバーや現地担当者がスキャナでラベルの2次元コードをスキャニングして、その場で携帯型プリンタから配達記録書を発行。配送後の実績管理データは手入力をせずにスキャナのデータ転送で台帳に自動入力される。これらにより、効率化と正確性の向上を図った。
フードバンク活動とは、賞味期限内であるにも関わらず、包装の不具合や賞味期限が迫っている、などの理由から流通できない食品を、食品企業や量販店、輸入業者、卸業者、農家などから譲り受け、食料を必要としている福祉施設や貧困者に配分する活動。
サトー/液体入りガラスボトル専用RFIDタグ開発、棚卸時間90%削減