日本通運は8月31日、航空貨物輸送時の衝撃を緩和する新技術による防振パレットを開発したと発表した。
<新開発の防振パレット>
新開発の防振パレットは、衝撃緩和素材として特殊ダンピングコイルばねを使用し、ULDパレット(航空機搭載用パレット)1枚につき防振パレット4枚を組み合わせて使用できるよう設計したことで、空港内搬送時の衝撃を緩和、幅広い重量帯で防振効果を発揮することが可能となった。
600キロの貨物にこのパレットを使用した場合、通常輸送時と比較して75%以上(同社比)の振動が低減する。
パレット自体はアルミニウム製で軽量化しており、顧客の要望に応じたサイズ・重量帯にカスタマイズして活用することも可能で、電機・精密機器・医療機器・医薬品・設備関連メーカーなど、幅広い顧客に利用を見込んでいる。
航空貨物輸送ではこれまで、空港内で搬送作業中の振動・衝撃が課題となっており、搬送速度を落とすことで衝撃を低減する方法が一般的だった。