日産自動車とヤマト運輸は1月24日、1年間、アトラスF24のリチウムイオンバッテリー式冷蔵・冷凍車の実証運行を実施すると発表した。
<モニター車>
モニターのトラックは、走行時、信号待ち停車時、配送作業中のキーオフ時にかかわりなく、エンジンを一切使用せずに、常時リチウムイオンバッテリーシステムだけで冷蔵冷凍荷室を継続的に稼働させる、世界初のトラック。
車両エンジンヘの負荷が無いため車両燃費の改善が期待される一方で、冷蔵冷凍機の出力がエンジンの回転数に左右されないことから、荷室の温度管理がしやすく、配送品のより良い品質管理に寄与する。
配送作業中のキーオフ時でも、十分なバッテリー容量により、長時間安定した冷蔵冷凍荷室の稼働が可能。搭載されるリチウムイオンバッテリーシステムは、フォーアールエナジーが開発を担当している。
日産は、ヤマト運輸独自の集配仕様に仕立てた上で、モニター車として、1台貸与する。
ヤマト運輸では、川崎市内で、クール宅急便などの集配における実用性を確認する。
なお、日産は、こアトラスF24リチウムイオンバッテリー式冷蔵・冷凍車の標準モデルを、2013年初夏より、日本での発売を予定している。