LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





JR貨物/隅田川駅の輸送力増強工事竣工

2013年02月14日/物流施設

JR貨物は2月13日、国からの助成を受けて2009年度より着手していた隅田川駅鉄道貨物輸送力増強事業が竣工すると発表した。

事業竣工の効果として、国鉄時代に作られた青函連絡船航送の編成両数(18 両)に対応した配線(着発線、荷役線)を、現在の標準の編成両数(20両)に対応した長さとし、輸送力の増強をはかるとしている。鉄道コンテナ増強輸送力は約22万トン/年とみている。

コンテナホームの拡幅・延伸により、近年取扱量が増加している大型コンテナ(31フィート、20フイート、ISOタイプ)の取扱列車を拡大する。

機関車留置機能の整備により、従来は、隅田川駅発着列車の機関車は田端信号場駅まで回送が必要だったが、同駅構内に機関車留置設備を新設することで、輸送障害時においても柔軟な機関車運用を行うことが可能となる。

モーダルシフトによる環境負荷の改善効果として、CO2削減量を約3.3万トン/年と見積もっている。

事業の対象である隅田川駅は、鉄道コンテナ輸送で東京と北海道・東北方面を結ぶ玄関口の役割を果たしており、モーダルシフトへの期待が高まり、その重要性が増していた。

■事業概要
工事内容:隅田川駅構内の着発線、荷役線の延伸、コンテナホームの拡幅・延伸、機関車留置機能の整備
工事期間:2009年11月から2013年3月末まで
供用開始:2013年3月16日(ダイヤ改正)より
事業費:約46億円(国からの補助 30%以内)
事業主体:京葉臨海鉄道(第3セクター)(出資比率)JR貨物33.9%、千葉県31.3%、荷主等34.8%

関連記事

3PL・物流企業に関する最新ニュース

最新ニュース