シービーアールイー(CBRE)は3月21日、香港で発行したアジアREITのレポート「ASIA REIT ViewPoint」を発表した。
注目動向として、「アジアREITによる域内事業資産の取得は活発だが、より選別傾向が強まる」「シンガポールREIT(S-REIT)のクロスボーダー投資は拡大基調」「J-REITのIPOが加速、積極的な資産取得を今後も継続」を挙げている。
アジアのREITは堅調な賃料収入とポジティブなイールドスプレッド(利回りの差)を提供することで、投資家の投資意欲が高まっており、域内事業用資産への活発な投資は非常に順調に推移している、としている。
IPOも活発で、2012年には15銘柄の新規REITが上場しており、アジアREITの時価総額は1330億USドルに上っている。
中でも、GLP-REITは、日本国内最大規模の物流REITであるとともに、シンガポール資本が日本で上場した初のREITとして注目されていいる。
アジアのオフィス市場の低迷を反映し、この2年、オフィスREITのIPOはなく、IPOの中心はリテールや物流REITだ。