日本郵船は4月19日、グループのNYK LNGシップマネージメントが、LNG(液化天然ガス)輸送船の船員向けに、船上教育ソフトをシンガポールのNYKシップマネジメント社と共同で開発したと発表した。
LNG船に乗船する航海士と機関士用として開発し、LNG船上でのあらゆる作業を学習できるように作られている。
LNG船では輸送している貨物を実際に目で見ることができないため、多くのCG画像やアニメーションを用い、LNG船特有の荷役作業、貨物の管理方法、蒸気タービンや荷役機器のオペレーションなどを分かりやすく説明している。
船員の等級に応じて理解度を測定するテスト機能も付加しており、それぞれの業務についての習熟度を確認しながらOJT(実務訓練)を進められる。
同時に、船内のLANシステムを経由することで複数人が船内各所にあるパソコンを使用して同時にアクセスし、効率的に学習できる。
主に船上でのOJTを支援するために開発されたが、陸上からでもアクセスが可能なため、乗船していない間も陸上研修として事前に学習し、オペレーション実務を確実に身につけることで事故などのトラブルを未然に防ぐことを目的としている。
陸上側でも各船員の進捗状況を管理するなどして船陸で連携しながらシステムを活用している。