日本ペイント販売は7月1日、関東流通センター(埼玉県白岡市)に新設した製品保管倉庫・調色工場が全面稼動した。
昨年8月に着工し、今年2月から保管倉庫が先行して稼動していたが、調色工場が本格稼動したことで、拡張エリアの全面稼動となった。総工費は約8億円。
従来施設との一体運営による在庫保管・配送効率の向上、品揃えの拡大、注文から出荷までの時間短縮が可能となった。
東北自動車道と圏央道の久喜白岡ジャンクションの近くに位置し、首都圏・関東地区配送に適した立地。
調色工場は、従来、注文を受けてから調色技能者の手作業による生産をしていたが、新設した調色工場では、最新鋭の自動調色システムを導入することで大幅な生産性の向上、調色時間の短縮を実現する。
今回の全面稼動以降も順次、調色製品の生産量と品種の拡大を進め、これまで以上に充実した配送・調色サービスの提供を行う。
ここ数年、同センターは、製品取扱い数量は堅調に伸びており、関東地区の戸建・集合住宅・商業施設・構造物などの塗料需要に対応するには、従来の施設では手狭になっていた。
今後、首都圏の住宅改修市場の伸びと東京オリンピック開催による市場の活性化が期待されているため、隣接地(約1.1万㎡)を2012年秋に購入し、規模拡張工事として保管倉庫と最新設備を導入した調色工場の建設を進めていた。
日本ペイント販売は、日本ペイントの子会社で、主に汎用(建設用・重防食用)塗料の販売を手がけている。
■関東流通センターの概要
施設名:日本ペイント販売関東流通センター
住所:埼玉県白岡市篠津字立野887-6
敷地面積:約2.4万㎡(うち拡張部分の面積:約1.1万㎡)