井本商運は10月9日、電気推進システムを採用した船首ブリッジ型749G/Tのコンテナ専用船「ふたば」1780D/W、211TEU積の命名・進水式を広島県小池造船海運で行ったと発表した。
竣工は12月中旬を予定している。
省エネ運航追求のため、内航コンテナ専用船では日本初となる2基2軸電気推進システムを採用し、低負荷航行を可能とした。
発電機1基での2軸運航も可能とし、出力レベルを必要に応じて調整する事で大幅な省エネ運航を実現する。
電気推進システム採用により機関室を縮小させて船首ブリッジ型とした事で貨物艙を船尾側に移動させ、2重底の高さを低減し復元性向上を実現した。
この結果、既存の749G/Tコンテナ船よりも積載効率の向上が図られている。
12月中旬に引き渡しを受けた後は、阪神港を中心とした瀬戸内/九州航路に就航の予定。
国際フィーダー貨物と国内貨物(動脈・静脈)の共同幹線輸送を可能にすることを目指し、国際コンテナ戦略港湾と国内流通の省エネ化、低コスト化、多ルート化に寄与していくとしている。
なお、経済産業省から「革新的省エネ型海上輸送システム実証事業」の認定を受け、内航海運での省エネ船型開発のモデルになっている。