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JFEスチール/高張力熱延鋼板、トラック車体の衝突安全部品に採用

2014年12月18日/IT・機器

JFEスチールは12月18日、引張強度100kg(980MPa)級の高張力熱延鋼板が、三菱ふそうトラック・バスの大型トラック 「スーパーグレートV」のフロントアンダーランプロテクションに採用されたと発表した。

980MPa級の高張力熱延鋼板がトラック車体の量産部品に採用されるのは世界初という。

フロントアンダーランプロテクションは、ボンネット型乗用車と大型トラックの正面衝突時に乗用車が大型トラック前面下部にもぐり込むことを防ぐため、大型トラックのフロントバンパー下面に装着される衝突安全部品で、衝突時に大きく変形しない高い強度が求められている。

安全部品の素材には高強度で厚肉の鋼板が必要とされ、特に大型車の場合は板厚の厚い熱延鋼板が適している。

しかし、鋼板は強度が増すほど加工性が低下する特性があり、980MPa級の強度と部品への成形に耐え得る加工性を有する熱延鋼板を安定的に製造することは難しく、長らく量産部品採用への大きな課題となっていた。

合金成分の最適化、温度制御技術の適用により、トラック車体の衝突安全部品に必要な、高い強度と良好な加工性を両立した。

鋼板組織の均一化により、板厚の厚い熱延鋼板においても、成形時の打抜端面の荒れを大幅に抑制した。

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