UDトラックスは4月13日、大型トラック「クオン」をエンジン性能向上で燃費改善し、2015年度重量車燃費基準プラス5%達成車型の設定を拡大したと発表した。
2014年のトラクター4車型に加えて今回、エンジン特性の変更などによりカーゴ系、ダンプ、ローリーなど単車の計17車型で2015年度重量車燃費基準105%を達成した。
これにより2015年度税制改正で自動車取得税、自動車重量税の特例措置(エコカー減税)を受け、新車購入時に自動車取得税が60%、自動車重量税が50%減税される。
2014年に発表した新生「クオン」では燃費・環境性能などGH11型エンジンの性能を最大限に引き出す12段電子制御式トランスミッション「ESCOT-Ⅴ(エスコット-ファイブ)」を改善して実燃費を4%向上させた。
また、ソフトクルーズ・コントロールやアクセラレーション・リミッタを用いる「エコノミーE・Dモード」、下り坂など惰力走行時にエンジンブレーキを遮断する進化した「ESCOTロール」により、さらなる省燃費を実現した。
UDトラックスは、こうしたハード面での改善と、UDインフォメーションサービス(UDIS)を活用した省燃費運転支援などのソフト面により、燃費性能の向上を追求し、物流会社のトラック保有にかかる総費用(TCO:Total Cost of Ownership)の低減を支援している。今回の改善でTCOのさらなる低減に貢献するという。
価格は、カーゴ/CD QPG-CD5ZAが1784万5000円(税抜)、トラクター/GK QPG-GK5XABが1743万7000円(税抜)。