三菱重工業は4月28日、ETC（電子料金収受システム）用のアンテナと車載器5万台分を受注し、7月の納入開始に向け詳細設計を開始したと発表した。
＜グローバル車載器＞
三菱重工製ETCアンテナと車載器が利用されるのは、首都ホーチミン市とメコンデルタのカントー市の間で建設が進む南北高速道路のうち、南部のホーチミン市～ゾーザイ市間約55kmで、日本政府が有償資金協力を行っている区間。
同区間のITS（高度道路交通システム）パッケージは、東芝、日立製作所、伊藤忠商事の3社JV（企業共同体）が、ベトナム高速道路公社から受注している。
納入先は、3社JVとETCシステムの供給契約を締結しているITD社で、同社とETCアンテナと車載器の製造・販売契約を締結した。
グローバルETCは、日本では標準ETC規格であるアクティブ方式のDSRC（狭域無線通信）を用いており、高速道路料金支払い機能に加えて多彩な交通関連情報の提供も可能な拡張性の高いシステムであり、海外ではマレーシアで実証運用した実績がある。
