国際協力機構(JICA)は6月23日、トンガ王国政府との間で「国内輸送船用埠頭改善計画」を対象として33億2000万円を限度とする無償資金協力の贈与契約を締結したと発表した。
この事業は、現在小型国内輸送船が使用している同港のファウア埠頭で、旅客ターミナルと岸壁、泊地等を新設し、大型国内輸送船用の埠頭を整備する計画。
これにより、同港の国内旅客の乗降の安全性確保と貨物の荷役作業の分離を図り、旅客と貨物輸送の効率化に寄与する。
なお、トンガの首都ヌクアロファにあるヌクアロファ港には、現在、大型国内輸送船専用の埠頭が存在せず、貨物コンテナヤード内で旅客が乗降しているため、貨物の荷役作業と乗客の動線が錯綜し、乗客の安全性が危惧されていた。
国際貨物と国内貨物の異なる荷役手続きが同じヤード内で行われているため、荷役効率が低く、改善が急務となっていた。