郵船ロジスティクスは9月29日、ベネルクス法人のYusen Logistics（Benelux）B.V.がアムステルダムの空港倉庫に医療・医薬品専用のGDP（医薬品物流に関する基準）倉庫を設けたと発表した。
＜開所式での鏡割り。真ん中が郵船ロジスティクス倉本博光社長＞
欧州での航空輸送のハブ拠点として、陸上輸送網、海上輸送サービスと連携し、ヘルスケアの総合物流サービスを提供する。
新倉庫はアムステルダム・スキポール空港に隣接し、航空貨物をメインに取り扱う。
倉庫はGDP認証を取得するとともに、15℃～25℃の範囲での温度管理や有害生物防除機能を有し、冷蔵庫では2℃～8℃の温度設定が可能。
欧州域内の医療・医薬品で、同倉庫で一時保管や梱包、通関の後、住床に北米やアジア各国に航空輸送する。
欧州発ヘルスケアの物流サービスがさらに強化され、すでに展開している域内5万地点をカバーする定温混載輸送サービスPharma Superhighwayをはじめ、ベルギー・アントワープにある医薬品専門のGDP倉庫、近年では病院や薬局などエンドユーザー向けの配送にも注力し、高品質な物流サービスで顧客の物流需要に応える。
アフリカ向けに低温海上混載輸送サービスを提供するなど新興国への物流サービスを充実してきた。新倉庫のオープンで陸海空のサービス連携がより密になり、シームレスなサプライチェーンを構築する。
同社は、グループ中期経営計画「GO FORWARD, Yusen Logistics-Next Challenges-」でヘルスケアを産業別強化セグメントの一つに掲げている。今後も欧州で培ったヘルスケア物流の実績とノウハウを世界展開するとともに、サービスの標準化を進め、販売拡大を進めていくとしている。
