セイコーエプソンのグループ会社エプソンアトミックスは10月14日、エプソンアトミックス 北インター事業所に隣接した土地1万m2を新たに取得し、12億円を投じ、新工場を増設すると発表した。
<エプソンアトミックス 北インター事業所(赤色箇所が新工場の増設イメージ)>
新工場は、2016年3月の着工、2017年4月からの稼働を予定している。
増設する新工場には、精整(高圧水アトマイズ法により製造された微細合金粉末の粒度を調整し製品化する工程)、梱包、出荷まで微細合金粉末の後工程となる生産ラインを新設する。
既存工場のアトマイズ(粉末化)工程と合わせて、高効率の一貫生産を実現する。
エプソンアトミックスの微細合金粉末の精整能力は、現在の約2倍にあたる1万トン以上に向上し、さらなる安定供給が可能になる。また受注から出荷までのリードタイム短縮にも大きく貢献する。
北インター事業所は、2013年10月から稼働を開始し、自動車、スマートフォン、タブレットPC、ウエアラブル機器、医療機器などで、さまざまな高機能部品の原材料となる微細合金粉末を生産している。市場需要は、年々高まりを見せ、中長期的にもその傾向が続くと予測している。
■エプソンアトミックス 北インター事業所の概要(新工場増設後)
所在地:青森県八戸市北インター工業団地2丁目
生産品目:微細合金粉末(磁性粉末、MIM用粉末)
工場面積
敷地:3万600m2
建物:約5300m2