ブリヂストンは10月16日、東京都小平市にある開発・生産拠点を再構築すると発表した。
研究開発施設を拡充し、グローバルでの商品やサービスを支える研究開発体制を強化することで、継続してイノベーションを生み出す価値創造の拠点を目指す。
ブリヂストンは中期経営計画において「技術・ビジネスモデルイノベーション」の促進を掲げ、さまざまな取り組みを行っている。研究開発分野では、商品単体の技術開発にとどまらない新たな顧客価値を生み出すビジネスモデルの提案を目指し、基盤となる基礎研究、生産技術および試験・評価方法を強化する。
また、社外との積極的な連携によるオープンイノベーションを推進し、このために人材や技術の交流を促すインターフェース機能を充実させた施設を小平に新設する。投資額は現時点で約300億円規模を想定しており、2017年着工予定。
同時に、敷地内にある東京工場については、乗用車用(PSR)及び小型トラック用ラジアルタイヤ(LTR)の生産を他の国内工場へ移管・集約し、国内生産の競争力強化を図る。航空機用ラジアルタイヤ(APR)の生産は継続し、安定供給の役割を引き続き担っていく。
あわせて彦根工場では設備投資を実施し、グループを代表するフラッグシップ工場として断トツの競争力を目指す。最新鋭の技術・設備を導入し、IT化や自動化を含めた生産ラインの再設計を行うことで、より一層の品質向上と生産効率の改善を図る。投資額は約150億円で、2016年から開始し、2020年までに完了する予定。
■東京工場概要(2015年9月末時点)
所在地:東京都小平市小川東町3-1-1
設立年月:1960年3月
敷地面積:54万9000m2 技術センター等を含む小平市の拠点全体
従業員数:462名
生産品目:乗用車用、小型トラック用、航空機用ラジアルタイヤ