商船三井は12月3日、発注していたLNG船「BEIDOU STAR」が11月30日、上海の滬東中華造船（集団)で竣工したと発表した。
＜LNG船 BEIDOU STAR＞
ExxonMobilプロジェクト「新造LNG船4隻をHudong社に発注」の第三船で、LNGプロジェクトへ長期貸船契約に基づき投入する。
プロジェクトでは、海外船社として初めて中国の造船所を起用したことに加え、中国の大手エネルギー会社である中国石油天然氣（PetroChina社）向けLNG輸送、本船は中国大手船社である中国海運（集団）とPetroChina社との共有であることなど、多方面で中国に深く根ざしたものとなっている。
中国の造船所で高品質のLNG船を安全に建造するため、商船三井は2011年1月より造船所に技術者を派遣し、日本人・中国人を中心とした多国籍に亘る建造監督チームを編成して、ExxonMobilとの協力関係の下、海外船社として初となる中国建造LNG船プロジェクトを推進してきた。
プロジェクトで築き上げた中国側パートナーとの信頼関係を背景に、2013年4月から参画している中国石油化工（SINOPEC社）向け6隻の新造LNG船プロジェクトも進行中であり、Hudong社で建造を進めている。
ExxonMobilプロジェクトの4隻と併せ、合計10隻の発注船が2015年から2017年にかけて中国で竣工することになる。
