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北海道/北極海航路の利活用に向けた方針をとりまとめ

2015年12月10日/生産

北海道は12月7日、「北極海航路の利活用に向けた方針」の素案をとりまとめた。

<北極海航路ルートとスエズ運河ルート>
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「北極海航路の利活用に向けた方針」(素案)は、全5章で構成。

第1章では北極海航路の利活用に向けた方針の策定にあたってとし、北海道の強みを最大限活かして海外の成長力を取り込み、地域経済の活性化に結びつけていくことが必要。東アジアと欧州を結ぶ新たな商業航路である「北極海航路」の活用は活性化策の一つとして期待、と位置付けている。

第2章では、「北極海航路に関する現状」で、北極海航路の航行実績や北極海航路の航行ルールの概略から、北極圏の魅力、北極海航路の利活用の動き、道内でのこれまでの主な取組を取りまとめて解説している。

第3章では、北海道の優位性として、地理的有利性、拠点機能の集積、産業の集積、研究機関の集積を挙げている。

第4章では、利活用における北海道の可能性として、原材料やエネルギー資源の安定的な調達、コンテナ航路の中継拠点、航行船舶の支援拠点の整備により、新たな産業の創出や雇用の増大を目指すとしている。

第5章の今後の取組の方向性では、北極海航路や北極圏に関する情報収集、欧州側拠点をめざす地域との交流、欧州と北海道間の新たなルートによるコンテナ輸送、北極圏のエネルギー資源などバルク貨物輸送等を挙げている。

第6章では、「北極海航路の利活用に向けた方針」を推進するために、北海道「北極海航路」調査研究会を活用し、最新情報の収集や関係者間の情報共有、道民の気運醸成を図る。

ロシア連邦ムルマンスク州をはじめとする欧州側地域との協力体制の構築に向け、相互理解を深めるための交流を促進する。

また、航路が北海道に及ぼす効果の把握など道民の理解を得る取組の促進と、各港湾独自の取組が促進される環境づくりを目指す。

航路の利活用に向けた取組や本道周辺海域の環境・安全対策の推進に必要な予算などについて国に要望する。

■北極海航路の利活用に向けた方針(素案)
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/bkk/nsrhoushin_publiccomment.htm

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