東邦チタニウムは2月17日、ニッケル粉新工場の建設を決めた。
32億円を投じ、若松工場(福岡県北九州市若松区)内に、月30トンの生産能力の新工場を建設し、2017年12月完工、2018年2月営業運転開始の計画。
ニッケル粉は、積層セラミックコンデンサ(MLCC)の内部電極として使用するもので、MLCCは、スマートフォン、タブレット、PC等の電子機器の他、各種自動車電装部品に搭載されている。
今後、スマートフォン販売台数の伸びは緩やかになると見込まれる一方、高機能化の進展とともに一台当たりのMLCC搭載個数増加が確実視され、自動車の電装化等使用用途の拡大も見込まれ、市場は今後も安定的に成長していくものと想定している。
同社では、これまでMLCCの堅調な需要に支えられ、ニッケル粉は順調に販売を伸ばしてきており、今後も需要の拡大が見込まれる中、供給能力体制を強化する。